落第、ドロップアウト、不適合 何が正しいのかわからない中でも 確かに外れたな、 と思う瞬間はいくらでもあり 古い記憶は裏拍になるカスタネット 責められることはなくても、 瞳の奥にある色合いを 正確に感じ取る目敏さだけは 優れていて 負わなくもいい傷を馬鹿になるまで 浴びて 可哀想ねと 撫でられる時期はとうに過ぎ去り こんなにまで悲しい 悲しい人に 朝焼けが目に痛い 夜の空気は耳が痛い いつまで探そうか 安寧へと続く列車 誰も知らない国に思いを馳せ どうしようもない夜を何度も 迎えている それでも 観たことなかった古い映画に涙して 誰かと分かち合いたくなったり 日々は、五月雨式に