そう、落ちるならギリシャがいい 底なしへのフリーフォール 光も音も、時も君も 過去も未来も、 食べかけのトーストも 何もかもを置き去りにした 古いレコードが繰り返し囁くように パトランプ光らせて 血が、酸素が、身体を巡る 空を切る手足、爆ぜそうな心臓 明日が見えない霧中、 一寸先は悲しみ ふと思い出した星空は、 知らん顔で輝いて 一度も僕には寄り添わなかった 絶望するのは楽で 希望を抱くのは歌を歌うより難しい それでも僕のポップスに 君は、嬉しそうに聴き入った そう、落ちるならギリシャがいい なんてったって海が綺麗だ それを教えてくれた君の 君の顔ばかりが、今になって