頭痛と渇きで目が覚める 自意識を落ち着かる行為を 済ませた後、昨夜紡いだ一節が 塵芥だと気づく 洗い流した後、渇くまでの数分間に 午睡への悔いと残りの時間を数える 充実ではない 夢に飼い殺されそうに なっているだけだ 焙じ茶を冷ましてしている間 淡々と報道を目で追い 感情をあやす訓練をする。 言いたいことは思い出せず 膿だけ頭溜まり重たくなる 彼奴と約束って今日だっけ 二週間前から返事もない きっと、忘れたのだろう もう、外は暗い 訪れぬ春を待ち侘びて もう枯れちまった言葉かき集めた これ以上はないと諦めて 種子を植えるのをやめたんだ 僕の前には何時も誰かがが居て その背中を眺めて歩いてきた 彼らは僕と同じ〇〇で 苦労人、そして、善人だった 彼らが悪人だったどれ程 救われていたことだろう どれ程 僕の邪が正当化されていただろう こんなことを始めなければ きっともう少し真面な現在が あったに違いない もう少し暖かかったに違いない 頭の奥がぼんやりとしてきた もう今日は何も出てこない まだ何も生んでいないのに もういい。眠ろう 訪れぬ春を待ち侘びて もう枯れちまった言葉かき集めた これ以上はないと諦めて 種子を植えるのをやめたんだ 永すぎた冬は鋭利な霰となって この体躯に降り注いだ このままじゃ、何もないんだと おぼろ月を閉じたんだ