揺れる街の影 霞む視線だけがノックして すり減らしていくの?ねえ 滲む宵とネオン 眩むノイズだけを反芻して ゼロの回答もわかってたんだ 想像通り 考えたって 忙しなく変わっていくんだ 空回りの存在感 自問自答 理想の強度 妄想で完遂したって 君以外不透明なんだ 「じゃあね。」なんて言ったって ショーウィンドウに花束を 雨模様さえ夜に薄れてしまうから 名前のない感情で君を写した 最終回が過ぎるまま 鳴らすミュージック 言葉なんて透明だ 君は凜として世界を恨んでいた 冷たい水の中 染めたアクアリウムの玲瓏 溺れていったから 足掻くことさえも 無駄に見えて仕方ないんだ 冷めた感情も一人で知った この件は理不尽だ 神様だってわからないようでさ 筆を置いた彼すらそうやって 最後は戻らない ショーウィンドウに花束を 花のように青に星が咲く絵画を 濡れないように回護して 触れていたって 共感覚は死んでいく 曇らないよう世界を組み替えて 足下には花が咲いていた ショーウィンドウに花束を この舞台に最後残すその涙は フィルムさえも透過して輝いた ねえ 最終回で連れ出して 望まないよ色のない正解なんて 誰かの目に君は映っていた