カラカラと揺れるパスケース とうに擦り切れて 夜明けを待つ一番ホーム 嗚呼 ふらっと消えたくなった こんな態様だ 情けなくなるな なあ どうせ何も言えないからさ 全部全部投げ出したって 目の前から逃げ出すように 向かい側 列車に飛び乗った 足りないものばっか 増していく日々だ 過ぎ去っていく 街灯が照らす 揺られている この彩がまた灰になったら 今 行くべき先が見えなくなって 生まれてきた意味が 分かんなくなって 躓いたら 戯れては表層で地面(した)を 見るだけ 何もかもが上手くいかなくなった 赦されることすら苦しくなった 微睡みの瀬 揺られたまま日々を迷って 麻痺した焦燥感で白紙をめくる結果 常識の波に足をすくわれる 裏切りさえ生きていくためには 必要だって もう何もわかんないや ギターすら抱えきれなくなった 誰かを羨んでは嘆いた 何かが崩れてから気付いた 僕は何処だろう 辿り着いた先が曖昧だった 降り立つ意味さえ分かんないまんま 日が昇った静かな海岸で歩き 出すだけ 心に「寂しい」が湧き出したんだ 寒さで感覚が無くなる前に 朝焼けの火 冷たくつく息に灯って