遠く続いていく物語の中 ずっと探していた 誰かの憐笑に当てられ続けていた どうしようもないくらい 汚れた目になった いつしか変わった世界で 立ち止まっていた それはふと迷い込んだ 差し伸べられた歌だった 少女は憂鬱だって色付けていく 雨が降る盲目だって 一言を信じたいな 差し込む陽が開けていく 愛を謳った 人生なんて 想像したってずっと手探り 臆病な過去 とうに隠した 本当はきっと願ってたんだ 後悔も暗澹も全部 飽和した思いを混ぜ込んで 君という命 その声はそう 確かな虹を歩いた 気付けば僕たちは 砂漠で水を乞うようだ ろくに歩けやしない 誰かの真似なんて 零れた益に酔うようで 命を踏んだ 紛れもない快晴が遠退いた 故に未完成 貪欲さなんて息が詰まった こうやって指を切って 大丈夫って歌えたらいいな 臆病な過去 遠くなるように 「またいつか。」 手を振って 高揚も安寧も全部 共鳴して一つの歌になる そんな奇跡に巡り合えたら 一縷の光だ こんな世界なんて 誰かが嘆いた 冷たくなる その手を引いた少女はまだ 思いを照らす 愛を知った 人生って 本当は暖かったんだ 手を伸ばせば届いた距離に 初めて触れたとき 愛を謳った 運命だって もう一歩 もう一歩 蘇る 心の隅に残った声はきっと 無駄なんかじゃない! 後悔も暗澹も全部 飽和した思いに混ぜ込んだ 君という命 眩む視界に 微笑む気がするんだ その花は透明に揺らいだ