そこらにある水たまりに 釣り糸を垂らすような 退屈を極めた日々に 突然現れたあの娘さ 人のように振舞っている 一体君は誰なのか?と 一応聞いてはみるけれど 君はただ笑ってはぐらかす 君から生えた 可愛らしい尻尾を 捕まえるチャンスを 狙っているのさ 裾からはみ出したそれは 水面にぷかり浮かぶ鳥の 詠いで残る跡のように ゆらゆらと揺れて僕を惑わす 誰かが化けた 可愛らしい君よ 正体(なかみ)を見れば きっと君は消えるだろう 君から生えた 可愛らしい尻尾を 捕まえるのは あきらめるから 明日もここで 待ってておくれよ