明るい話題はないかな 同じようなニュースにも飽きたな 公園にでも行こうかな 場違いなのはわかっちゃいるけど 乾いた風は冬を呼び込む 枯れ葉はカサカサ音を立てて 君の右手を握った あの日のこと思い出させて 晴れ渡る日は 少し気持ちが沈むな そういうこともあると ひとりごちてみる 君からの知らせはないかな ポストに溜まるのは催促だけ 生ぬるい風は春を連れ去る 肌はじんわりと汗をかいて 君の項が濡れて光った あの日を思い出させて 俯いた君が あの日こぼした言葉 今も胸に刺さる 棘を残した 晴れ渡る日も 悪くないなんて思えた 「きっと、また、いつか」 そんなこともあるかもなと ひとりごちてみる