昼ごろ目をさまし あんたは出かけてくる 信号を渡る時 ポケットに手をつっ込み スタイルはとてもカッコいいな 彫りの深い顔はいつもうつむき加減 北風が髪を吹き上げて 久しぶりだと 手を振りながらやってくる まるで正直者のようにあんたは 優しくほほえむ でも 僕はもう振り向きはしない 寝不足の顔で あんたは友達に会いに来る 肩を抱き合い素敵だった 昨日を取り戻しに 遅くまで話し込もうよ コーヒーを飲みながら でも 片手で耳をふさいでいては 何も聞こえないでしょう 誰とでもすぐに恋ができて それがすぐにおしまいなら 小石を蹴って生きるより 他はないでしょう まるで冒険者のようにあんたは 闇に入り込む でも 僕はもう背中を向けるつもり いつの間にかあんたは見張り台に 立っている 僕のためじゃなくて君のためにだと 手土産をいっぱい かかえあんたは 店を開くけど 今まであんたが軽蔑してきたことを 繰り返しているだけだよ 君はいつも 人をごまかしていると言うけど あんたは自分の影を 踏んでいるだけだよ まるで救い神のようにあんたは とびらを叩くけど でも 僕にはもう 返事をする気もありません 大通りでふいにかけ寄りたい 友達もいるけど 背中を向けて 逃げ出したい時もあるものさ 腹黒いなどと言いふらし 小さく嘆くあんたも 一人になって 歌いたい時もあるでしょう とられたものはもう諦めて 獣のような毎日を通り抜けましょう まるで被害者のようにあんたは 座り込む でも 僕にはもうそれがすべて ゲームのように見えるよ