水溜まりにひかめく泡影一つ 遠く淡い記憶と 抜け殻のような合図と 溶けるように 夢現のその目を覗く 蒼い 紫陽花咲かせて佇んだ きっと あの日と同じような言葉を紡ぐ きっといつかこの声も風になって あなたの街に届いたなら 忘れたっていい ような思い出にまた出逢えることを 今も 惑星の裏までずっと 希っているんだ 雨上がりの空に小鳥は唄う 寄せる 波の合間に残すいくつかの足跡 木霊のように 繰り返す季節の狭間で ずっと あなたが笑っていたことが 響いて 忘れ去られぬように僕はまた泣く ふっと風が 報せを告げるように 柔らかに頬撫で去ってく 幻みたく いつか弾け去る夢だったとしても 影を 追いかけるように今 動き出すから