「創造力の経験則も 暴力的な内省さえも ここで宇宙を産む 永遠のような静寂も 乾き切っているスプーンも いつか愛を唄う」 あの日々と同じ季節が またやってきそうだね 歩く道の枯葉の数で それがよく分かるよ いろんなことがあったね でも全部思い出せるよ あの日書いた嘘の手紙も 無駄に買いすぎた幸せも 全部ね 薄暗い僕の地下室で あんなに目を逸らしていた事にも 君がライトを照らしてくれた その光が暖かかった だからあの日々をこれからも 抱きしめて生きよう いつか手を 繋いで歩き その手離れるときまで 今日も病棟には涼しい風が吹くね 2階の君の部屋は特に 寝ているのを起こさないように 僕はそっと足を踏み入れた 君が抱く彼の顔を見ながら 僕は「おかえり」と呟いた