廃墟に立ちすくんでいた このままでいいかなんて 白い翼 広げ飛んでいる やつらを見つめていた なぜ僕だけなんだろう 周りを羨望する日々 叫ぶ声 ただただ 響きわたるだけ 空を翔る意志さえも 落としそうになっていた 陽の光に近づくことに 怯えてただけなのに まだ飛べるかな 微かに胸の奥に 残っていた欲と衝動を糧に 飛び立つ 自由への飛翔 雲ひとつない白昼の空 時には風に 流されそうになっても この黒翼は 翔きつづける限り 迷うことなく 空を思うがままに 飛んでいける 誰もが寝静まった 静かな夜に ひとりでいるのは とても楽だった 時が経てば経つほど 空が遠く感じてた 僕はなぜこの翼を 持っているのだろう 何度も何も 信じられなくなりそうになった その度に僕は 何も持っていないと感じた 生まれ持った漆黒の翼は 慙愧なものだと思っていた 夜闇の中でしか飛べないものだと 青白い空を 誰もが見上げる空を 高鳴る胸と共に 今飛び立とう 自由への飛翔 雲ひとつない白昼の空 時には風に 流されそうになっても この黒翼は 翔きつづける限り 迷うことなく 空を思うがままに 飛んでいける