がらんどうの瞳に映る明かりは 白む空に揺らめく信号灯 野暮ったい部屋着も跳ねた髪も 構わないよ 居留守の街なら 気紛れだって 気の向くままで生きたいって 着飾る余裕もないから 何回目だって もう一回あの夢を見てみたい また目に浮かぶのは 偽りの景色ばかり 色褪せた街に一人浮かんでいる 走馬灯よ この胸に戻れ 瞳閉じればまるでメランコリー 悲しみひとつ 零れぬように 小さな穴 心にそっと抱え 夢遊病のまま明日を辿っている いつの日か降り止む雨を待って 物憂げな心に蓋をするように 夢幻を追いかけているけど 垢抜けた靴も潤みな瞳も 置いてきたの どこか遠くの方に とめどない痛みはいつでも 昔によく似た胸の騒めき 苦しさなんてもう感じないように 夢見てたあの日に還るように 色のない部屋で独り泣いている 私はきっと あの夜の走馬灯 望んだ日々はいつからか エンプティー 投げやりでも 今は忘れた 朧げな夜明けの空に笑える くだらない日が きっとまた来るから 降り止まない雨に濡れながら 街灯りと共に沈む 小さな穴 心にそっと閉ざし 夢遊病のまま今日も辿っている いつの日か満たされるのを待って 白む空 照らす街に絶える いつの日も降り止む雨を待って