所詮あたしは 寂しがりのうさぎなので、 あなたにかまってもらえるように 今日も死んだフリをしているの。 いつの間にか 本当に死んでしまったことに 気づきもせず。 傍にいることだけが幸せで、 あたしの亡骸の前で 泣いてくれるあなたの隣で、 あたしは今も微笑んでいる。 思い出の 写真はひとつだけ(逢いたいかれ ど)。 私の手の中にひとつあるの。 もしもこの幸せを 誰かにとられてしまうなら その前に、 無くなってしまいたいからーー 所詮寂しがりやのうさぎさん ひとりぼっちが似合うわ。 でも、あなたの傍にこの魂だけが 残ってくれれば、それだけ、 あたし…。