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慾中病

Track byIDONO KAWAZU

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  • 2023.08.01
  • 4:04
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歌詞

寒暖差を飲み込んで 石婚ぎ膝をついた 今日も無為な餌達が 迂の都市へ運ばれる 拉げた残骸横断歩道 車輪の跡目抜き通り 煙る盲信亡者の行進 雨宿り無私の法外 泡となって消えるのが 償いと思っていた 罪悪の畢竟 喉笛を抉ろうとした途端に 堰を切って響き出した 無彩音その淵源は 尾籠の執着 慾の病症と気付いたんだ僕は 傷つきたくないよ 今以上に為体、晒した時も 愚かな両眼はまだ誰かを探している 襤褸切れの思い出も 山梔子色の選択も捨ててきた もう引き返せやしない僕に これ以上、何を問うだろうか 不毛だ… 前途有望な彼奴が 先日筆を折ったらしい 疲れたんだと飄々と 屈託なく語るご当人 憑物が落ちた様に 簡単に笑う彼奴を見て 咎めるのも憎むのも 今の僕にはできぬ話 正論で殴る彼奴に 逆の頬を差し出したい 僕が根本誤りだと 既に自覚しているから 俄に射す雲の影が 彼奴と僕を分けたんだ 日向と日陰の境界を 唯々見詰る丈だった 昨日も暗い今日も暗い だから明日も暗いでいいはずなのに 無駄に展開に期待して 次の頁を跨いでしまう 沢山の事を諦めて 沢山の事から逃避して 是式の人生すら 縋ってしまう僕は余りにも 「惨めだ…」 繕った名前も 有り合せの躰も愛着すらも 沸いてしまった 湿る導火線滲む台本 窮余顕す滑稽さよ 失くす物が出来てしまった 帰る場所ができてしまった それでもなお 満たされずに求めている丈の僕は 何様 傷つきたくないよ 今以上に薄弱を示した 時も愚かな両耳は まだ誰かを待っている 「もう少し」 息をしていたいよ 今以上に過ちを重ねた夜も 震える両腕はまだ何かを抱いている この患いは 骨も蝕み心まで壊すのだろう その日まで誰も僕も知らない道を 絶えずとも歩き続ける 雨露霜雪、一途に果なし

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