風よ、風の唄よ 水面 撫でて響く 森を通り抜けて どこまでもゆこう 風よ、風の唄は 淡く透明な声で 遠く届けにゆきます あなたのもとへ 心の中で散らばった 記憶のかけら ひとつ ひとつ 組み合わせる ドアノブのない扉の向こう 鍵穴の中の広い世界を通り抜けて 夏に回る 風車の調べ 風よ、風の唄よ たとえ離れていても 生きてる ここにいるから 見守っているから 時も人も街も やがて変わってゆくけど 確かなその記憶たちが 大切な何かを語りかけている 泣き崩れてめげそうになっても 見えないけれど確かにあるものを 信じよう 奏でよう 未来を 風よ、風の唄よ 水面 撫でて響く 森を通り抜けて どこまでも進もう 風よ、風の唄よ 遠くで生きる君が どうか 笑顔でいますよう 幸せでありますよう 光を乗せて 手を伸ばして 運び出す 新しい世界へ