灰色の雲は 今にも泣きそうで 低くなった空を 背負っているみたいだ ビルの隙間を 吹き荒ぶ風の街 無表情な人波が目の前を過ぎてく いつか夢で聞いたメロディが 無防備で孤独な背中を なぐさめてくれるから 守りたいもの 見つけられた気がするよ 夕闇が そばに歩いて来ても 寂しくなんかさせないよ もう二度と 置き去りになんかしない いつまでも君を守るよ 訳もなくはぐれた 一羽の鳥のように 霧の街 どこまでも彷徨っていた 瓦礫の向こう 広がる草原に 空へ舞う虹が見えたよ 君にも見えるかい… 僕はささやいた Pianissimoの声で だけど心の奥底は叫んでいた Oh…つないだ手を二度と 離しはしないと…