夏の日差しが僕の心を刺した 夕立が 去ったあとひとりぼっちになった 君だけが青い空へと 羽ばたいてたんだ 純真無垢な透明が露わになった 靡く金色の生糸に絡みついて 黄昏にかっ飛ばした輝きを 探してるんだ 秋の空に響く産声を僕は待ち 続けていたんだな この身を焼き付ける体熱を 君に求めていたんだった 「最近の調子はどうだい?」 照れ隠しの続きを縫った 君の頬は何故か赤く染まった 夕焼けのせいかな かつては追いかけてもらう 側にいたんだ 今は追い風が君の方へと走った 望んでいたはずの 結末だからこそどこか虚しい 君の心を埋めるものは 僕じゃなくてもよかった 街は焼け焦がれて 秋赤音の腹みたい 坂道のしじまに咲く 誰が為の憂いの賛歌 夏の日差しが僕の心を刺した 最上の愛を受理した僕のさだめだ 秋の空に響く産声を僕は待ち 続けていたんだな いつか終わることを知っていては 始まりを望んでいたんだ 後悔なんて残したくない その航海の導があった 僕はまたアルバムをめくった 秋の空に響く産声を僕は待ち 続けていたんだな この身を焼き付ける体熱を 君に求めていたんだった 「君はこれからも大丈夫だ」 無責任な言葉を吐いた それだけで僕らは救われるんだ 旅立ちの時だ