あたしカメレオン この仮面をとってつけたように 被るの きっと誰かに響く「誰か」になれる これがエンターテイメントなんだな ずっと信じ込んで 抱きかかえたお人形 ドロドロに汚されてしまったわ 大切にした思いだけは 報われないの? 隣の青い芝生に刺し殺されるわ だから朽ちた庭を青いペンキで 塗りつぶして虚勢を張るの 天才なんてすべてまやかしだってこ のあたしが証明するの! あたしカメレオン この仮面をとってつけたように 被るの だって誰だって誰にだってなれる ホントのニセモノになるんだから 「カメレオン」 そうカメレオン それは変身のおまじない このままじゃ凡のスケープゴート 嫌よそんなの また化けなくちゃ… さあ鈍行の列車に揺られ 回り道をしようよ 下り3番線のホームで才能が 大量飛び降り自殺 笑いが止まらないわ だからここにいることを歌に残して 誰かに知って欲しいの それがあたしが「あたし」 であることの強さ あたしカメレオン この仮面をとってつけたように 被るの こんなモノマネを誰も愛せはしない あたしだけはその価値を知ってる カメレオン そうカメレオン それは天才のおままごと いつの日か世間のデッサントルソー あたしをみてて! 「ペンは人を 刺すもんじゃない」って先生が 言っていたけど 嘘だ こんなにも 沢山刺されてきたんだから ようやく辿り 着いたこの景色はきっと 誰かがもう踏みつけた跡が 付いている でもね あたしカメレオン そう「カメレオン」 そんなフシギな呪文唱えるの 何者にもなれなかったあたしが 何者かになるための旅 カメレオン この仮面は 所詮借り物の姿なの だって誰だって誰にだってなれない もちろんあなたの代わりもいない カメレオン でも「カメレオン」 それは変身のおまじない このままの「あたし」 を好きになるため また化けなくちゃ! オンリーワンより ナンバーワンになりたかったあたし が オンリーワンにしかなれなかった 理由が「あたし」だ この旅が終わらないために 終わらないコードで…