記憶遡行 窓辺に残る箱庭 依然、頭は 私を損なったままだ 記録では これから起こる幸せも 言い伝えと 私は望まぬようだ バイバイ、あの日の声に埋もれて 築いたその淵に居たいんだ ずっと 懇願した世界以外の余剰は 悲しいことばかり 記憶の底 窓辺で隠れた箱庭 ねえ ありふれた態度を 嗤うんだいつも 人並みの願いを求めていたような 他人のように感じる記憶を辿る 遠くへ向かう途中の雨で 呆れるあなたを待っている バイバイ、あの日の声は私へ 気づいたその淵にいないんだ きっと 混乱した世界でもあなたが 迷わぬように バイバイ、あの日の声を私へ 築いたその淵を抱くんだ ずっと 混乱した世界では私が あなたに手を伸ばす