吃驚だった 見覚えない景色は ずっと霞んでいて 君の世界に呼ばれた今日は 報せがあるとわかったんだ 懐旧の情は一瞬で絶えた 洒々落々で無関心なその顔 ずっと忘れられないよ 空理空論で綾なした 邂逅と秋扇の糸を手繰る 逆説的な夢想ではっとした 思い出の存在が 急に怖くなって 視線を外す 灰になってゆく プシュケの不可逆性は 破れず僕は僕だろうか ぶつかって われても末に指を交わして 二人せわしなく大人になった 逢わない方がいいよ きっと 灰になってしまった 記憶の共有者は 金輪際変わらなくなった 間違って 直されて 生きていることは反面 まるで絵に描いたつぎはぎの舟 逢えない方がいいんだ ずっと