いつからだろう僕はひどく怯えてい た 影の中でうすら笑うしがらみから しがみついて盾にしてた今現在が 思い出になる瞬間が怖かった あの夏がそうだったように 二度とは戻らないんだろう? 解けきってバラバラになった靴紐を 座り込んで結び直す気力もなく 走り続ける列車を眺めながら 藍色のコンクリートにうずくまる あの夏がそうだったように 二度とは戻らないんだろう? カウントダウンが始まる前に 走り回ってもきっと 知らないまま 追いつけないまだ もらったもの忘れたもの数えてたら 数えきれないほどあることを思い出 す その中から僕のないものだけを引い たら 空っぽで古くなった自分だけが残っ た あの夏がそうだったように 捨てきれなかったものさ いつものことだったと言い聞かせな がら いつも通り帰り道を歩くけど 駅のホームで冷たい風集めながら いつか忘れてしまうことに気づくん だ 僕は立ち止まってたい 消え去ってしまいたくない カウントダウンが始まる前に 走り回ってもきっと 知らないまま 追いつけないまだ いつからだろう僕はいつも怯えてい た 影の中でうすら笑うしがらみから しがみついて盾にしてた今現在が 思い出になる瞬間が怖かった あの夏がそうだったように 二度とは戻らないんだろう? でも見えなくなる前に ただ僕は手を振ってやろう 知らないまま 追いつけないまだ