鉄塔の彼方 灰色が埋めていく 制止を振り切り そのハンドルを握り込む すかさず使い捨ての 夢を連れてくる 窓の外は土砂降り スピードあげて トンネルを行く 都内は局地的 歩道に散らばり ぶつかる音が響き渡るとき 前線が来る 澱む空気風 君の傘ぐるりと 回りだしそう 風きり今上下へ 走れ夜はつづく! 湿度を含み 微かな散らばり いたずらに呼ぶ 曇天を貫く 海月になる 揺れる空気風 君の重ね合わす 真夜中のコールタール まだ降る雨 勢いに任せ 長い夜に あくびをする その瞬間も誰かが世界の 雨音でリズム刻んでる その憧れや煩わしさを持ち出して その箱に詰めたいんだ もう一度今 今 前線が来る 澱む空気風 君の傘ぐるりと 回りだしそう 風きり上下へ 走れ夜はつづく!