シャツの袖をまくって 風のまちかど 誰ひとり 名前さえも 知らないでいる 情熱の抜け殻を いつか見るまで 男には 心許す 場所なんてない でも おまえが きっと いるから 陽のあたる坂道を ふりむかずに駆けてゆく 唇をかみしめる 俺の気持ちを やさしく抱いてほしい 傷ついたことばかり 忘れられない 擦りむいた 膝くらいの ことだったのに なぜ こころは いつも 貧しい 陽のあたる坂道も 涙の理由がつらいけど みあげれば流れてく 雲の行方に おまえが笑っている もう なんにも 俺は いらない 陽のあたる坂道を ふりむかずに駈けてゆく この道が終わるとき ひとつの夢を おまえと眠ればいい