最後まで君だけが 嘘の名で通したね マリーナを見下ろす部屋で 西風が灼けた肌濡らしてく頃 君を忘れられたらいいね 夏の日の恋だと割り切れぬ 俺を笑え 想い出のクリフサイド・ホテル あゝ 淋しいとささやけよ 想い出のクリフサイド・ホテル 抱きしめてくれ もう一度 事情(わけ)のある女だと 瞳(め)を閉じて泣いてたね 細い腕うなじに回し 引き潮の渚から君が消えてく 逢わなかったことにしてと 甘い夢 醒めれば ほろ苦い ただの男さ 想い出のクリフサイド・ホテル 大人でしょうと 背を向けた 想い出のクリフサイド・ホテル 君がいちばん 哀しいね 君だけが本当の君を知らない 想い出のクリフサイド・ホテル あゝ 淋しいと ささやけよ 想い出のクリフサイド・ホテル 君がいちばん 哀しいね