人に慣れてしまった鳩の群れの様だ 歯車に成ってしまった自らを嗤った 幸せが「幸せ」 として成り立たないんだ 苦しみは「苦しみ」 として此処に在るのに 失ったものばかり数え 続けるだけの為体さ 衝動的感情振り翳したって 澄まし顔の現実は理想を奪っていく 焦燥と劣等感が相俟って どうやったって消えない 癒えない痛みの中 終えることも選べぬまま 疼く傷に生かされている 晴れ間に置き忘れられた傘の様だ 来ることのない「いつか」 を待ち続けている 正しさが「正しさ」 として在るというなら 俺を俺たらしめる何かを教えてくれ 衝動的感情振り翳したって 澄まし顔の現実は理想を奪っていく 焦燥と劣等感が相俟って どうやったって消えない 癒えない痛みの中 眩む程の光が未だ 瞼の裏灼きついている