遠くで鳶が鳴いて よぎった胸騒ぎ 上手く蓋をした 窮屈な制服を脱ぎ 机に向かった金曜の昼 あの日は僕が泣いたろうか お前が後を追って泣き出したような もうすでに知る術もなく ああ 掴んだ腕を離さなければ さよならは言わない さよならは言わない さよならは言わない 意味などない ただ言えない 今では物書きになり お前といた河原も登場させたよ 図々しく自信家だったお前のことだ 茶化すだろうな 居ても居なくとも 僕らは消えない いつか忘れようと この心は消えない さよならは言わない さよならは言わない さよならは言わない 言葉などは要らない 僕らは消えない 遠くで声が聞こえる 次お前に会うなら 何を話そうか 僕が初めて書いたあの物語の名を…