窓越しにみるのは葉桜で 時期を逃して蕾も知らない 私の右手はあなたの為に 空けたまま 虚しいまま 私が手放した春は 育てられた心 あなたを手放した春に 二度と涙は流さないと決めて 置いて行くね 持って行って いらないなら報せずに捨てて 何度も預けた背中に 未練はないから 自由に生きて 思い出はいつでも曖昧で 心逃して綺麗なものばかり 私が幸せ願った人に 寂しんで泣いててほしい 煌めき舞い上がった春が 乾ききらないように あなたが好きだった春は 今も同じであるようにと願う あの日ごと連れて行って 美しい夢のまま終えて 何度も振り返ったことに 意味はないから 未練はないから 今を生きて あなたでいて