秋桜の上を風切る列車 車窓に赤いほっぺ 貼り付けた子供 軽トラックと僕 通り過ぎた夏 暑さ忘るほどの遠い記憶 手を繋いだまま海に入った 猛毒クラゲにやられたような 火照り冷めやらぬ 濡れ髪 後ろ姿 助手席に乗り込むミツバチが 僕に焦がれる君の 生霊だといいのに 怖がったりしないから 毎食国産の蜂蜜でどうですか? 嗚呼 嗚呼 目が回るような熱い抱擁と 嗚呼 嗚呼 燃え尽きてしまうほどのくちづけを どんなに僕が 痛く 痛くても 平気で無邪気に笑う君が好き 西風になびく細っこいまつげ あのままずっと見つめてたかった 嗚呼 嗚呼 吸い込まれそうな君のその瞳を 嗚呼 嗚呼 取り戻したい 忘れない 忘れない 嗚呼 嗚呼 目が回るような熱い抱擁と 嗚呼 嗚呼 燃え尽きてしまうほどのくちづけを