いつもより少し遅い帰り道は 午前1時 いつもと同じ公園の道に いつのまにか咲いていた夜桜は 街灯に照らされ キラキラと綺麗に光ってたんだ 花びらの絨毯を 時速20kmで走り抜けて 急な坂の上から街を見下ろしてみた 寝静まらぬ街並みは 何処か寂しげに光っていて 急にひとりになった気がした ふたりでならんで歩いた 帰り道と同じ道 鮮やかに咲く花びらは あの日みたいで 後悔の渦の中 「ああしとけばよかった」とか 今更になってもがいたって 苦しむだけなんだ 思い返す記憶には あちらこちら君が笑っていて 思い出す事はやめていた 受け入れられるほどに 時は十分経ったはずなのに いつまでも取り残されていた 君の手を握っていたあの感触が いつまでもさ 消えてくれない ふたりでならんで歩いた 帰り道と同じ道 鮮やかに咲く花びらは あの日みたいで 残ったままの思いは もうどうしようもないから いつか消えるその日まで 大切にするんだ