ゆるい雨 紫陽花の窓辺をみてた あらいざらし Tシャツのかすれたボーダー こういう季節に出掛けたっけね あなたの心に咲いてた花々 どこかで落としてしまったままだな それは露を払ったらあなたのようで 窓をなぞる指の続きのようで 君も来なよってこっち向いて あぁ花びらのゆくえ 菫色の髪をなぞる 手を離して消えてゆくね あぁ 青写真の側へ浮かべ あの時のあの花のように 私もなれたら もうすぐ向こうから夏がくるから ゆるい雨 あじさいの窓辺をみてた だんだん朝陽で眠くなって 春風にヨレてく煙のようで 君があらわれて消えていった あぁ 私たちのゆくえを運べ あなたには揺らぎがある ひとりごちた夢の中で あぁ 紫陽花のゆくえ 浮かべ 雨の降る春風を待つ 私を誰かが あの時のあの花のように 私もなれたら