クタクタの髪をとかしながら 額にかいた汗に気付きます お世話になったコートをしまって 春をはじめてゆくのです フワフワと匂いをたどってく でもやっぱり君を思い出す 一緒になった頃の記憶を 風は覚えているのです ほんのちょっと少しだけ 明日に期待して 聴き慣れたメロディとリズムで 坂を下る また会えるまで それまで 僕はそれまで 歌をうたって 紛らわすのさ悲しみを それまで 僕はそれまで 花を選んで 繰り返すのさ春の日を プカプカとタバコふかしながら 不安なことひとつ忘れても やっぱりその笑顔に勝るものは 一つもないのです 蓋のついたあの日の匂いに 思いを馳せる日々が続きます 心がぎゅっとなるあの気持ち 今も覚えているのです 逃げるように雨宿り サヨナラを遠ざけて 少し冷たくなった手の温度が 距離を詰める 空に願うよ このまま いっそこのまま 雨よ続いて 相合傘をいつまでも それでも やっぱそれでも 雨は上がって 離れてくのさ僕の手を さよなら もうさよなら 約束をして また会えるようにはなむけを それまで 僕はそれまで 歌をうたって 紛らわすのさ悲しみを 繰り返すのさ春の日を