駅までの ゆるい坂道を 二人で歩く 満月の夜 線路沿い 散り始めた 桜並木 たわいもない会話の中で 微笑む顔を ただ見つめながら 違う歩幅に 追いかける足 息を吸うように 大きく揺れる ソメイヨシノと、アタシノココロ 月夜に桜、君の背中 永久に掴めない霞のような 女神がいるなら今すぐに 時間を止めて 月夜に桜、君の背中 「ずっと一緒にいて」 なんて言えないから 君の肩に落ちた花びら つまむ振りして 腕を取った 春風が ふとすり抜けて 君の瞳を 少し驚かせた 同じ歩幅に 追いかける月 電車が走る かき消してゆく コレカラノコト、アタシノコドウ 月夜に桜、君の横顔 握った手が 今にも 凍えてしまう 女神がいるなら今すぐに 遠くへ誘って… 月夜に桜、君の横顔 「ずっと一緒にいて」 なんて言えないから ひらりひらり落ちる花びら 気づく振りして… 月夜に桜、君の魔法で 「ずっと一緒にいて」 なんて言いそうになって ひらりひらり落ちる花びら 気づく振りして… 気づく振りして…