12月のおわり ある朝のこと おばあちゃんから 初めてのメール 「おげんきですか」 ひらがなばかり たどたどしさが 目に浮かぶ 「いそがしいとは おもうけれど お正月の用意 していますか?」 おばあちゃんが言ってた 新しい一年が生まれる朝は 「年神様」って かみさまが サンタさんみたいに みんなの家に しあわせ届けにくるの 新しい一年が生まれる朝は 大きく まっ白な お皿の上に 飾りつけた御節を 囲んで おむかえをしよう 頑張ってるパパと 小さなこの子 まだ少ないけれど この家族で そういえば あっという間ね ママになって 気づけば もう 三度目の冬 やんちゃに 走り回る この子の足取り まだまだ 目が離せないなぁ 来年 再来年 これからの未来に 少しだけ不安もあるけれど おばあちゃんが言ってた 新しい一年が生まれる朝は 大黒柱 パパ まんなかに 珍しく背筋 みんな伸ばして しっかりと お辞儀するの 新しい一年が生まれる朝は 初めて昇る陽を浴びて 伸びゆく樹のように 年の輪を ひとつ 重ねるの いつも優しいパパと 無邪気なこの子 ほころぶ笑顔を 頑張ってるパパと 小さなこの子 まだ少ないけれど この家族で 願って…