Track byAsami Tono
真綿のような雪が舞って 静まり返る 胸の中も 何もかもが凍えていた 窓の外で枝が軋む 惑う時は遠くを見る 和らいでいく 動く限り 一つ二つ数える 一か八か余して 返す返す寄せては 重ね重ね注いで あの灯台が照らす先 花魁鳥はまだ見ない 草の上に椿落ちる 瞬く間に何か終わる 見かけだけの鎧脱いで あらわになる 残る誰か 一つ二つ数える 一か八か余して 返す返す寄せては 重ね重ね注いで 喉の奥の喜び しどけなさを慕って つややかな葉の色に 生きる術を映して