Track by相馬 裕子
ずっとずっと アドレスにはさんでた 写真が いま すべり落ちた砂のうえ 胸が熱いの 前髪を濡らした あどけない微笑み 夏のひかりに弾けて消える そっとそっと あなたの頬 砂をはらいながら 海沿いのバスを待っている きっと同じ坂の途中 見えるわ 静かな午後 風の止まる その時に 息をひそめた 波打ち際走る少年のまぼろし 夏の瞳に焼きついたまま 遠く近く寄せる波を ひとり数えながら 海沿いのバスを待っている あてのないバスを待っている