消えないでよ夜の帳で目眩し 記憶の中 刷り込まれていく夕景 見えない手を握ったまま眠りにつく 虚ろな目を静かに閉じて 夢や幻 空想辿り ついたその先 に見えるは何 毎週の繰り 返しで終わり 生活をして いるだけの抜け 殻をすり抜け 射し込む明かり 半透明な 雑踏と部屋 狭る内側 遮る鼓膜 僅かながらまだ残る灯火を 消しかかるように吐息をもらす まだまだやらなきゃいけないこと だらけなのに手付かずに煙り焚く 換気扇と時計だけ回り カーテンのレースから透けている 人影の動く様 心揺れ動く ことなく踊る 滔々と溶けていく意識 朦朧とした視界の隅 繰り返されるノー能動な時間 未完成どころか何もできてない 本当がどこにあるのかわからない 翻弄されたまま朽ちていく花 中身は空洞で満ち溢れて 笑った顔が泣いている 消えないでよ夜の帳で目眩し 記憶の中 刷り込まれていく夕景 見えない手を握ったまま眠りにつく 虚ろな目を静かに閉じて