まだ足が動くから、 その分僕は 前に進まなきゃいけないんだな。 宵越しの金もないし、 割と満ち足りた生活ではないけど。 それでも足はまだ前へ 進みたいというんだ。 歩みを止めた足は 唯の棒切れに過ぎねぇから。 赤ちゃんみたいな言動を繰り返す 彼と、 乞食をして暮らす彼と、 頭の弱い彼は、 もう進むことを諦めた愚かな 人種だ。 私は歌で人を 殺すことしかできない。 歌は人を殺める道具だと 思っている。 そんな使い方をするなと周りから 非難を浴びても、 こんな歌しか 書けないようなろくでなしだ。 人のことなんてどうだっていい。 ただ僕があればそれはそれでいい。 最底辺で燻っていたとしても、 この歌は誰かを突き刺すのは 知ってるんだ。 でもね、 実際それ以外のことは何も 知らない。