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路地裏の花

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  • 2024.02.19
  • 4:17
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歌詞

貴方は言った 暗い映画は嫌いだと そんなこと思い出していたんだ 空にかかる 飛行機雲のように儚いその言葉を 手放したくないものも向こう岸まで 連れていけないと それならば 笑っていられるだけでいいんだ でも一人で笑うより二人で 泣いていたい 咲き誇れ世界の不条理 路地裏吹き溜まる亡霊 一昨日も昨日も今日もまた 貴方を知らないまま泣いた 窓の外 虹がかかっても 心に降る雨はずっと止まないよ 瞳の奥には手は届かないからさ 貴方は言った 「傷つかずに生きるのは 本当に難しい」と でもきっと天国だって苦しくて 昔を懐かしんでしまうんだ 明け方に貴方はいない 長い夢を見ていたようだった 割れた窓 踏みつぶされた紫の花 記憶は降り積もるばかり そこで笑っている その顔はまだ鮮明で 今でも腑に落ちないんだ 病室のドアを開いたら 貴方がいる気がするんだ 事も無げに廻る 地球にしがみつくだけの私は 「それでも」 とあの時言ったこと 何もわかってないね 或る朝目が覚めて 少し冷たい部屋で この胸に注がれた雨水を飲み 干していかなきゃ 名も知れぬ遺体の頭上に桜の花は 咲いている 貴方にも世界中までも 一つの花束なんだろう この涙さえも種子で 貴方と共に芽吹いて その日までありもしない声が耳を 離れないように 最期まで一人笑っていた 路地裏の隅で

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