照り返す 夏の陽射しが眠り出す 黄昏と夕暮れ鈴の音が 風と踊った 響く祭囃子 夜店の灯り ときめく筈なのに 心は晴れない 傍に居るのは誰だろうか 綺麗に咲いた 打ち上げ花火が 弾けて 溶けて 消えてゆく 君の気持ちが わからないまま ただ空を 見上げ続けた 悲しいかな 何故 人は別れ道 選びゆく 愛しい想いじゃ繋ぎきれずに もう二度と訪れない 同じ夏 終わりが来る ひぐらしの声と共に 消えた君の面影 いつしか喧騒は 鳴りを潜めた 静けさだけ残る夜は 今でも 君の声がまだ聴こえそう 居る筈のない姿 捜しては 夏の真ん中で一人 命の脆さ 儚き想い 絶え間なく 戒めるように残る 降り続く星の雨 形変え 照らし出す 生きた証へ 変わるのでしょう 安らぎに満ちた日々 思い出は空に還る 予期できない未来もある 頭上には螢 不規則な光が舞う姿は泡沫のよう こんなにも誰かの事を 好きになると思わなかった 初めての気持ち 胸が苦しいよ 今も感じている 抱きしめ合った 記憶がまだ離れない 「来年もその先も いつまでも傍に居よう」 交わした誓いが夢になる 何度でも「愛してる」と伝えれば 望んだ結末(みらい) 掴めると思っていました 夏の詩 口ずさみ 消える火を眺めては 名残惜しくて 動けずにいた いつまでも忘れない 思い出が溢れてゆく ”願い事"と引き換えに 残り風が吹く 満天の空の下で もうすぐ夏が終わる