窓際 カレンダーだけ 歩いた毎日 しるしをつけて またひとつ 近づいてく その昔失ってしまったこと どうもできっこないこと ほんとうは伝えたかったこと こうして照らせば 透けて見える 忘れないで めぐる空も夢の跡 ずうっと 緑深く 遠く青く 見つけた一雫 嗚呼 咲き散らしていつの日か果実 ぽつぽつと薄まる願いを 今だって憶えてる 手のひらの向こう 宇宙よりちょっと手前のほう きみはゆけるの? 昨日のその先の先を待っている あの日は はじまりの記憶 夏の青い空に そっと手をかざした 透かして見えた 血潮は 太陽の色をしていたんだ 本当はここにあったはずの 希望の色すら いつしか薄れて どうしても今じゃ 思い出すだけ 窓際 カレンダーだけ 歩いた毎日 ひとつあまつぶ またひとつ またひとつ ずうっと 緑深く 遠く青く 緑深く 遠く青く 思い出を綴って 日付をつけたノートは また色づいてく 嗚呼 咲き散らしていつの日か果実 やすやすと終わりはしないんだ あのひが消えるまで 手を握りしめて足を延ばす わたしたちよ 生きては実れ 昨日のその先の先 ほら 透かせば 待っている