いまそして此岸の端に立つ 悲劇を耐え忍ぶ 青青しく染まる両の瞳 閉じて力を込めた 春になって 花弁 肌を滑って 時が進めば 僕らそれぞれに 振り返ることも叶わない 音楽は止まない 止まらない大粒の雫を落として しずかな夢を見ていよう 幸せの瀬に到くまで いまそして此岸の端に立つ 悲劇を耐え忍ぶ 青青しく染まる両の瞳 胸に沁みて いたい いまそして此岸の端に立つ 前を 向けよ 向けよ 踏み込んだ周り花が咲く 悲劇を覆ってゆく 春になって 繰り返しては過ぎ去って 方舟が伸びた僕らを乗せ揺れる その奇跡も能わない 音楽は歩く 歩けない少年は影を落として 「挙げ句の果て」へ飛んだ 幸せの瀬の少し前 いまそして此岸の端に立つ いのちの前 偲ぶ 青青しく染まる両の瞳 悲劇の先に立つ