夏の匂い 吸い込む 太陽は暗い影落とす 色濃く残る 過去は華やか 一生に一度しか咲かない花 儚いから美しいと思い出す尊さ 二度と返せない愛 日毎つのる後悔 問題ないよ おれは今も楽しくやってる 日差しの中でこう一人でいると 蒼天に染まり あれから時は止まっているかのよう 過ぎる速さ物語る 夏の美味かない煙草 なかなか上手くいかないな このまま焼き尽くされれば いくらか楽かもしんないが 残る灰の意味を人生使い 少しは知りたいんだ 何もなくとも 何はともあれ 何がしたいんだか 考える時間は減った 立ち止まることで見える価値もある 結果だけが全ての世で描く 人生の余白 なんだかんだ言って 夏は詞にしたくなる 日に日に短くなる日 長い管を巻く 背伸びする影 長居するつもりはない蝉と夕焼け 唯一できる努力すらも怠ったおれは まだ遊んでる友達を背に 一人帰路についた 輝かしい日々はまるで 昨日のことのよう つまり今は実感がない まぁ仕方がない さざ波、花火、太陽の残党 細胞が浸る感傷 今を堪能じゃなく滞納 ああもうどうでもいい おれの知ったこっちゃねぇわ 言いかけたことも忘れた どうせ大したことじゃねぇわ 忘れることで保つ自我 思い出すことで作られる私が なら今のこの詞は さらに言えば 詞にしたくなるこの意識は 行き場なくしたカタルシス もう語ることはない あの雲は黒い あれは橙 大体わかってきたよ この世界のことは まだわからないことは 大抵そのままだろう 人生の意味は文字通り そのままだろう そこはかとない日々が おれの墓となる そうはまたとない瞬間が 添える花となる 遺すのは金じゃなくこれだけかもね 雨後晴れ 後晴れ 後晴れ summer recollection 季節外れの雨が続く盆 色々と失くした分 軽くなる体 重くなる筆 湿気で剥がれ落ちた付箋 summer recollection 約束された桜は見れず旅立った 時は経ち あなたの似合う季節になった そっちの波はどう? 陸から眺めるあなたの面影を