メロディー

歌詞

花弁に詰まったまんまだった憔悴を かすれた心にあてがって ぬかるんだ路地裏の片隅で 屈託の夢にさいなまれ 特別なんてそう 所詮詭弁だって 木漏れ日の裏 不貞腐れて そんな螺旋を五線譜に並べて 騙し騙しやってきたんだ ぎこちない口笛の安らぎに 昔日の僥倖を見た 当たり前じゃない 寝ぼけまなこの隣にいて そっと 空の青さを照らしたんだ ひとひらの逢とひとつぶの哀の中 この思いは 洗いざらしの人情みたいだ 高らかに賭した愛の讃歌 叶わないときは最上級の ステージで今 靡く時に身をゆだねて のびやかに どうしてさ ガラス玉の奥でそっぽを向いてる 赤みがさした花を振り向かせ 様変わりした 街の景色にこのメロディーを 響かせよう あぁ一度きりの光に目を奪われ 風に歌ってる 回想さえも忘れた頃に 雲に消えるならば 苦悩の時代にたった 一滴(ひとしずく)の共鳴を 湛えるんだ 掌に一杯の温い空と 日向を憎んで憂えた朝が まとわりついてさ 何度でも僕らの証左となって 胸の奥の方が色づいた 今ならこの痛みさえ歌に昇華して 叫んでたいんだ 刻み込んだロードライト 枯らさないような愛の讃歌 奏でたいから軽やかな フレーズで今 夕を掌に浮かべて おだやかに ほら 水面に跳ねたような 音がしたんだ 様変わりした 街の景色にこのメロディーを 響かせよう あぁ一度きりの光に目を奪われ 君に歌ってる