螺旋状に積み上げられた 階段の途中で僕ら出会った 互いに違う姿をしてるのに どこか似ているようで 不思議だった 抱えていた薄汚れた記憶 君が「綺麗だ」なんて嘘をつくから いつしかそれも悪くないと思えた 記憶だけじゃない この世界も全部 こうしてふたりは惹かれ合っていく アインツェル ねえ 僕らは ひとつになれないで 傷つけ合うことで 互いを知っていく 塞いだ記憶から 切り落とした欠片を 君は愛しそうに飾ってくれた 君のことを知ろうとするほど 互いの形とその違いを知る それは悲しいパズルのよう でも 君に触れたようで嬉しくなるんだよ どうしてふたりは 惹かれ合ったのだろう アインツェル ねえ 僕らは 繋がらないピースを 繋げた振りをした 歪な空想画 歪んだこの街に 無数の穴が空いていく それを埋めることはできないまま 崩れていく 螺旋状に積み上げられた 階段の途中で 何度でも出会おう アインツェル ねえ 僕らは ひとつになれないね それでもひとつの絵を 描こうとする 繋いだ手の熱が この穴を埋める答えだろう 今は名も無いふたりの ユートピアを 描いてみるよ 螺旋状に積み上げられた 階段の途中で 待ち合わせしよう