やあ オルター こんなところにいたのかい 君のことだから きっとひとり泣いていたんだろう なあ 理由は聞かないけどさ 少しだけ僕の話を 聞いていてはくれないか なあ オルター こんな世界にどうして 生まれてしまったのか 考えてしまう日があるんだ 知れば知るほど 生きれば生きるほど 絶望ばかりと出逢うけれど 君とこうして話せた 死に損なったはずの昨日が 今の僕を生かしてる そこに意味はなくとも いずれ終わりはくるだろう ねえ その日までは くだらない幻に騙されていよう ねえ オルター なあ オルター 慰めに来たんじゃないんだぜ 君の痛みはきっと 僕のと似ているようで違う でも君が俯くとなんでか 同じところが痛みだすのさ 何もできなくてごめんな 僕らが今日交わした言葉も やがて灰になる頃 忘れてしまうだろうけど 君の歴史のどこかで 埃だらけの ガラクタになっている くらいが丁度いい 僕らがいなくなっても 世界は何ら変わりなく 小さな悲しみが咲いて 次第にそれも枯れるだろう なあ 悲しいと思うかい これは希望なんだよ 世界や誰かではなくて 君自身を生きられますように なあ オルター いつまでも待ってるから 君は君でいいんだぜ またこうして話そう さあ 時間だ 涙を拭いて それぞれに行こうぜ 絶望と手を繋いで歩こうか