この手の平の中には すくい上げた水がある きっと人は誰もが 少しずつ零してしまう 苦しくて逃げ出したい時 もう何も信じられない時 立ち上がる勇気を持てない時 心に描くものは何? 愛することのその難しさ 歯痒さの中で 君の心が世界を描くなら あゝ僕は華になりたい 愛する事のその美しさ その儚さを その喜びを その切なさを 彩ることができたら… この手の平の中には すくいきれない水がある きっと人は誰もが それに気がつかないままで 自分のことを許せない時 誰の言葉ももう響かない時 心の闇を振り払えない時 それでも君はここにいる 息をするように触れてしまえば 弾けてしまう 当たり前じゃない だからこそ誰もが 愛に身を寄せるのだろう 形あるもの時として そう壊れてしまう 当たり前じゃない だからこそ誰もが 永遠を願うのだろう それはまるで 未完成の荒い素描の中で 繰り返し描き進めて 少しずつ少しずつ染まる刹那 愛することのその難しさ 歯痒さの中で 君の心が世界を描くなら あゝ僕は華になりたい 愛する事のその美しさ その儚さを その喜びを その切なさを 今抱きしめていたい 今抱きしめていたい