水に溶けたような 両手で抱きしめた体温で 終わりかけた憂鬱 独り言はやめて やめたタバコを深く吸い込み 音のないイヤホンに 耳鳴りを鳴らす 変化球の言い訳空振り 長い夢の中で 褒められた睫毛なぞっていた 見ないふりして走り去った 夏のあの日の午後にひとり 気取りながら祈りながら 日々の残像と俺の謙遜と 君の事を嫌っていた 君にもらったポスター 結局貼らないまま 丸まったままゴミ箱の中 彼らの縮図 なんだかんだダメなまんまで 朝が来てもダメなまんまで こんな日に限っていい天気だな うざい東京を飛び出した 夏のあの日の夜にひとり 生意気に自惚れたまま 君の残像探す 知らないふりして過ぎ去った 夏のあの日の夜の後悔は まんまと嘲笑っている 君の残像も俺の謙遜も 全てが嫌いになれないな 長い夢の中で触れた感触に また目を覚ました