触れたとたん 溶け出した雪のように そのままのかたちでは いられない 心は 誰も触れることさえ できないから 僕はせつなくなる 君にとって 僕にとって 大切なモノを どうして壊したりするのかな わからないけれど 考えてみようよ もとめあう心は 一緒だね 無邪気な気持ちを いつまでも持ち続ける 勇気を ポケットの中に 忍ばせてゆけば 悲しみも いつか消えてゆくよ 見上げた空から 雪が降る 秋風の街路樹を 二人きり 初めての駅までの帰り道 無邪気に笑った 君の笑顔が 僕の目蓋に甦るのさ あの頃は いつも二人一緒で へこんでも 気付いたらはしゃいでた 目に映るもの全てが 眩しくて ずっと続くはずと思っていた 最後の言葉が 今でも耳にこびりついてるよ やさしくなれない いびつな心のままでもいいのと 言えるのなら こんなに悩んだりはしないよ 溶けてしまっても 消えたりはしない ときめきを抱きしめて 無邪気な気持ちを いつまでも持ち続ける 勇気と ポケットの中でつないだ 指の温もりは 変わらず僕といるよ 見上げた空から 雪が降る