声が聞こえた気がしたんだ あの河原の水しぶきに乗って 遠い夏と手を振るいつかの二人 もう少しここにいたいよ 横断歩道を渡る足が止まる 遠い夏に手を振るいつもの一人 声が聞こえた気がしたんだ あの公園のベンチに座って 遠い夏と手を振るいつかの二人 もう少しここにいたいよ 風に吹かれたブランコは揺れる 遠い夏に手を振るいつもの一人 ただそこにあるだけで 美しい思い出なんかじゃない 花は散り、腐り、 落ちた果実の種を捨てられず 声が聞こえた気がしたんだ あの河原の水しぶきに乗って 遠い夏と手を振るいつかの二人 ここにはもういられないよ 俯いた君の肩が震える 遠い夏と手を振り合ういつかの二人 ただそこにあるだけで 美しい思い出なんかじゃない 花は散り、腐り、 落ちた果実の種を捨てられず 蛍の飛ばない夏は優しいかい 蛍の飛ばない夏は優しいかい 蛍の夏は優しいかい